こんにちは、KEITAです。
前回に引き続き、「事業計画」の話をします。
前回は「ライフプラン」から逆算して、「マネープラン」を作るという流れが重要ですという内容をお伝えしました。
さらに言えば、「本当になりたい姿」や「実現したいこと」から逆算して「マネープラン」、すなわち「事業計画」を作るのが正解ですが、残念なことに過去には下記のような例もありました。
真似してはいけない実例です。
今回は過去事例を中心にお伝えします。
お名前は伏せますがとある方、仮にAさんとしましょう。
Aさんは病院の先生でした。
病院の勤務を辞めて、独立したいという相談でした。
要は病院を自分で作るということです。
お話しを聞いたら年収は1200万円~1500万円です。
結構良いですよね。
なぜ、独立したいのか話しを伺うと
「今の勤務先の同僚と上司が嫌いだから、自分で働ける所を作りたい」
とのことでした。
僕は
「その動機で独立してはいけない。なぜなら、うまくいくケースが少ないからです。」
と伝えました。
社会的地位のある方だから、資金調達もうまくいくであろうし、他にもたくさんのコンサル会社があるであろうから、いろんな所から声がかかるとは思いますが率直に、受注に至らないであろうなとは頭では思いながらも上記のように伝えました。
やはり、予想は的中して、僕はあまり良いコンサルタントとは思われませんでした。
そりゃ、そうですよね。Aさんからしたら背中を押して、そのまま独立させりゃ良いんだよって思いますよね。しかも、社会的地位は高い方ですから今まで周りから攻められたり、痛い所を突く人はいなかったでしょうしね。
それでも、僕はAさんの為に上記のように伝えました。
さらに言えば、「他の目標ができたらまた連絡下さい」とお伝えしてその日は終了としました。
案の定、他の業者で独立を進めたことを風のうわさで耳にしましたが別にそれでも僕は全然構いませんでした。
どうせ、うまくいかないことがわかっているからです。
しばらく、時間が経過してあまりうまくいっていないことをとある業者の方から教えてもらいました。
なぜ、うまくいかないのか?本ブログを読んでいる方はお分かりになりますでしょうか。
いくら「社会的に地位」があろうとも、「どれだけ優れたビジネス」をしようとも、この「動機」ではうまくいかないんです。
今まで何十人、何百人と「独立」してきた方にお会いしてきましたがこういう「ネガティブな理由」では何をやってもうまくいかないんです。
「事業計画」を僕が作った時には1年目の売上が3800万円で5年目には売上が8000万円になるように組んでありましたが2年経過して3000万円にも到達していないということでした。
技術的な話ではないのです。
リアルやWEBのマーケティング会社なんてそこら中に「ごまん」といます。
テクニックだけで「売上」は成り立たないです。
なんでも、かんでも最新のテクニックを使えば、「売上」が立ち、全てが順調に進むと考え過ぎです。
なぜ、あの時にその「動機」ではダメだと言ったかというと「独立」がゴールになっているからです。
相談してもらう「切欠」が「同僚が苦手」や「上司が苦手」などの「逃避行動」から来るものであっても全然OKです。
普通に考えてもらえればわかると思いますが大体会社を辞めたいと考える時って会社の何かに不満がある時ですよね。
だから、「独立」を考え始める「切欠」としてはOKですが「独立」が目標になってはいけませんよということです。
そうでないと、「独立」後に「失速」するのはもう目に見えています。
「売上」を追わないからです。
なぜなら、「独立」した時点で目標は達成されたのですから。
必ず、目標は「ライフプランの達成」に照準を置かないといけません。
でないと、大変なことになります。
「事業計画」は何度も言いますが「ライフプラン」を達成する為に作成するものです。
「稼ぎの目標の為だけ」に作成するものではありません。
いろんな方とお会いさせて頂き、お話しさせて頂くとすぐにお金になるような話しに興味を持つ方が非常に多いです。
そんなのがあれば真っ先に僕が買っています!(笑)
カードの営業時代からたくさんの創業社長にお会いしていろんな考えを吸収させて頂きましたがうまくいっている社長さんにそんな安易に考えている方は一人もいません。
事業計画はもちろん、会計の知識やマーケティングの知識などそれはもうたくさん勉強していますよ。
それでいて、もうこれ以上勉強できない、努力の仕方がわからないって所まで来て、最後は「神頼み」してるんです。
だから、社長さんの中にはやたら「元を担ぐ」社長さんが多いのです。
サイフは黄色にするとか(※黄色は幸せを運ぶ色です。)、常に耳たぶを触るようにしているとか(※福耳になるようにです。)ですね。
最初から他力本願なわけではありません。
さんざん、努力して初めてその域に到達するのです。
ですが、僕はそこまでできないです。
なぜなら、「疲れちゃう」からです(笑)
そこまで、やれなくても、きちんと「目標」を設定して、正しいアプローチでスタートを切れば昨日よりも少しは「理想」に近づけます。
「事業計画」の本流からは少し逸れてしまいました。
次回も引き続き「事業計画編」です。